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Reshare株式会社お知らせ最近読んだ本(「DD論」橘玲)
2024.09.05

最近読んだ本(「DD論」橘玲)

最近読んだ本で、橘玲氏の「DD論」について書きたいと思います。
橘玲氏は、私が好きな作家です。「無理ゲー社会」「人生は攻略できる」「マネーロンダリング」を本で読ませて、または、Audibleで聞かせていただいております。
普段気がつかないような論点、切り口で、複雑な事象をわかりやすく説明してくれるため、私でも理解ができる、できた気持ちにさせてくれます。

今回は、「DD論」について。DDはアイドルオタクで使われるスラングだそうです。今流行りの複数の「推し」がいる「だれでも大好き」のことをDD(ディーディー)というようです。M&A事業をされている方ですと「デューデリジェンス」の方が馴染み深いかもしれませんね。この本を読んで「DD」を初めて知りました。

本の中では、具体的な戦争、犯罪、思想等を例に挙げ、その登場人物の思考を踏まえ、現状もしくは結果に至ることを考察されています。また、多くの人が端的に「善」「悪」の二元論に着地させたがる傾向にあり、物事を単純化することで脳を使うエネルギーを抑えることをしがちだということ。すぐに答えに着地し安心感を得たいという気持ちは、わかります。
複雑化していく社会において、答えに到達しやすい問題は、課題設定を単純化しているだけ(もしくは正しく条件を確認できていない)であり、本質を捉えきれていないのではとも思います。

自社や自身の身近な事象で考えてみます。

―退職代行サービス
最近、よく聞く「退職代行サービス」について、私と同年代の方々は、会社を辞めることは直接説明してくれれば良いのにという(企業担当者側)、一方、退職される側は、コミュニケーションをとることすら煩わしいという事でしょう。私は、サービスを利用される方々は、嫌なこと(辞めると伝えること)から避けるのは、本人の希望であり本人の人生なのでそういう考えもあるのかなと、但し、仕事においてやり切る力がなかったりする場合が多い可能性があるだろうなとも類推されます。
個人でやれていたことすら、全てアウトソーシングできるなら活用してみるという人の欲求の表れなのかもしれませんね。そのうち、いじめ解決サービスとかと思って検索してみたら、サブスクで2023年5月からサービス提供しているところとかありました。

話を戻します。直接「退職する」と言って欲しい、退職者の人生観を考える企業側と、面倒から避ける退職者。人は、楽な方へ流れてしまいます、個人の人生ですから全てが尊重されるべきとは思いますが、日本として、日本が強くなるための人材を作り上げるためには、粘り強い人、やりきる人が増えてくれることを望みますね。

―タイパと経験と結果
タイパ(タイムパフォーマンス)、最近、使われているらしい。確かに、時間は誰にも平等であり、一番貴重な財産というのは、おっしゃるとおりと思います。
タイパ重視で思い出すことは、弊社の面接(Zoom)途中で突然回線を切っていなくなった応募者(以降全く連絡なし)とか、業務連絡や食事をしていたのに、突如電話やメールの連絡で突然できなくなるといったケースですね。相手方からすると、弊社との時間は“無駄”でありタイパが悪いという決断もしくは、いちいち説明するのも面倒になったのだろうと考えられます。
一方、仕事でも事業でもやり切ったことにより、粘り強さ、自信がつくのも事実だと思うのです。それは、無駄と思ったなら創意工夫、捉え方を変えたりし修正する工程を挟んでいると思います。また、現在の状況で良いところを見つけようとすることで成長できる可能性を探っていると考えられます。
石の上にも3年なのか、時間の浪費なのか、ここは、業務内容や捉え方によって大きく異なるとも思います。