Reshareからのお知らせです
【コラム】仕事とアート ”仕事にアートがもたらすもの!自分軸で右脳と左脳をバランスよく活用”
新規事業を始めるにあたって、論理的な考え方は重要です。指標を明確にするためにデータ収集に注力している人は多いことでしょう。では、ビジネスを論理的に進めるだけで良いのでしょうか?ビジネスの決め手は、論理的な根拠だけではありません。当事者が腹落ちする感性が必要です。
今回は、感性を磨いて自分軸を持つための仕事とアートについて解説します。仕事になぜアートが必要なのか?アートを取り入れて商談のクオリティ向上につながる考え方などを紹介しましょう。
なぜ仕事にアートが必要なのか?
なぜ、仕事にアートが必要なのでしょうか?アートが必要になる原因は、論理的思考を重視するビジネス環境にあります。情報が身近にある現代では、データを論理的に組み立てていく仕事が主流です。
論理的思考だけでは、自らアイデアを創造できません。論理は、根拠として役立ちますが、「だから始めよう」と判断するのは感情です。そのため、直感や情熱で判断する自分軸が必要になるでしょう。
自分軸を持つ
ビジネスでは、自分軸がないと実行判断を他者に委ねなければなりません。論理的に根拠となるデータを集めたとしても、自分軸がなければ最終的な決断も下せません。
自分軸は、論理的に言い表せない感情によるものです。欧米の企業では、ビジネスにアートを取り入れて自分軸を持つためのアイデア思考を養っています。アイデアを生み出す発想力と創造力は、アートの持つ自由な表現力により磨かれます。
自分軸を意識して右脳を鍛える
アートに触れることで自分軸を意識すれば、右脳が鍛えられます。
自分軸を意識して鍛えられるのは、次の感性です。
- 直感
- 発想の転換
- 社会正義
- 理想
- 価値
- 情熱
- 信念
- 壁を乗り越える感性
- 衝撃的に行動する感性
- 突拍子もないことをする感性
- 痛快な楽しさを求める感性
これらの感性は、論理的な思考から生み出せないため、感情を豊かにしなければなりません。感情によって判断するのは右脳の役割りです。つまり、論理的な思考は左脳により判断されて、感情による行動は右脳から生み出されます。言いかえると、右脳は事象を捉えて左脳により論理化するイメージです。
アートを取り入れる前に必要なこと
右脳を鍛えるためには、アートを取り入れて感性を磨く必要があります。
ただし、アートを取り入れるには、企業や個人の受け入れ態勢ができていることが前提です。
- 企業の経営陣はビジネスに感性を重要視しているか
- 自分は経営者の立場になって考えられるか
そもそも経営陣が感性に重きを置いていなければ、右脳は鍛えられません。ロジック以外受け付けない経営陣の場合は、直感や情熱などで訴えても無理があります。
また、20代のビジネスマンが自分軸を持つには、経営者の立場になって考えることが大事です。「自分が経営者ならば」という視点で考える習慣をつけることで当事者目線を意識した自分軸を持てるでしょう。
右脳と左脳をバランスよく活用した商談のコツ
アートに触れて右脳を鍛えられた場合、論理的思考(左脳)と組み合わせてビジネスの精度を高められます。
右脳と左脳をバランスよく活用すれば、感性と論理を生かした商談が可能です。取引先や顧客と商談をする際の右脳の役目は、過去の経験などを生かして考えることです。
商談では、次の手順で進めることで、何となく実施するよりも相手の本意をつかみ本意に応えられます。
- 論理的な観点(左脳):相手の行動(言動)を正確に受け取る
- 直感的な観点(右脳):相手の意図を考える
- 直感的な観点(右脳):意図から相手への答えを考える
- 論理的な観点(左脳):答えを論理的に組み立てて伝える
理論だけではなく感情で判断する
人が行動に出るときは、理論上の正しさだけではありません。例として、次のような理由で行動を決めた覚えはないでしょうか。
「入社同期が始めているから」
「過去にやりたいと思ったことがあるから」
「なんか楽しそう」
理論上は、正しいけれど最終的に感情によって決断していることは少なくないはずです。
何か買い物をするときも、店員から「この商品は国内でもっとも売れています」「現品限りで在庫がなくなります」などと勧められても、最終的には、「あの人が買ったから間違いない」、「この人が勧めているから本物だ」など、共感や信頼など感情で判断します。
右脳は左脳のサポートを必要として、左脳は右脳のサポートがなければ生かされない、持ちつ持たれつの間柄です。論理的に組み立てられていても感情を動かす納得感が人の行動をかき立てます。
感性と理論をバランスよく使って自分の強みにしよう
仕事とアートの関係は、右脳をはたらかせるために必要です。右脳と理論をバランスよく活用することで、商談をはじめとする交渉に役立ちます。20代のビジネスマンは、右脳をはたらかせるために経営者の視点で自分軸を持ちましょう。
自分軸を生かせれば、右脳と左脳をバランスよく働かせて有意義な商談を実現できます。商談を有意義に進められるスキルは、転職にも優位な強み部分です。自分のアピールポイントとして磨いてみてはいかがでしょうか。
参考文献: 『右脳思考』東洋経済刊行 内田一成著
参考URL:
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00535/00002/
https://frontier-eyes.online/art-thinking/